「仕掛学」について

2017年7月12日(水)にて、松村先生さんからセミナーで教わった内容です。

データ分析の限界

・松村先生は、Dr論文でデータ分析をやりつくし感じたこととして、データ分析など、狭い世界に過ぎない。だから、先生はデータ分析の「」から外れたいと考えました。

・世の中、そのほとんどはデータになっていません。例えば、この会場にいる人の冷蔵庫に何が入っているのか?その人は明日、何をするのか?

仕掛学の例 – 1: 人々はタバコをポイ捨てしない

・仕掛けとは、”シンプル”、”楽しい → 楽しくさせる”
 
・上図のような感じで、サッカーの会場にクリアケースのようなタバコの吸い殻入れがあります。
→ タバコを吸った人は自分の応援しているチームの方に、吸い殻を入れます。
→ すると、相手チームよりもタバコが多くたまっているのが見えると、嬉しく感じる喫煙者もいるでしょう。
→ また、タバコを吸っていない人も、吸い殻を見つけたら、応援しているチームの方に入れたりするかもしれません。

・仕掛け的なアプローチで、上手く人々の行動を違う方へもっていく
→ 仕掛ける側、仕掛けられる側、お互いに不利益のないように上手くもっていく。

仕掛学の例 – 2: 分別ゴミ箱

・「見えないものを見える化」 = 暗黙化されたルールが見えてくるということ

・このゴミ箱のそれぞれの中身は見えません。
・しかし、わざと「キャップ入れ」を「見える」ように置くことで、他の人もキャップをここに居れたり、キャップ入れのゴミ箱に入れることが多くなったとのことです。

★ 最初の行動をデザイン
・「他の人の行動が見える」=「それを見た人が影響を受ける」→
「それに従って、次の人が行動」≒ なぜなら、普通の人は変な人と思われたくない心理が働くためです。

仕掛学の例 – 3: ニューヨークの町の事例

・松村先生は、ニューヨークの町を訪れた際、町中は広告だらけで「誰も広告を見ない状態・・・」になっていた。しかし、一番目立つところにある「おもしろくない車の広告」は沢山の人が何分も見ていたそうです。
→ イメージとしては、野球の観戦席みたいな座るスペースがあり、そこに大勢の人が集まって見ている感じです。

・その理由は、わずか3秒ほどですが、その座るスペースにいる人たちのリアルタイムの写真が、一番目立つ広告に写真として写る “仕掛け” があったからです。

つまり、人々はこの広告から目が離せないんです。

・なぜなら、そこに広告を出すには、例えば東芝なら、10年契約で70憶円などの費用がかかるためであり、それだけ人々にとって、価値があるからです。

★ 仕掛ける側のメリット
→ 松村先生は、日本に返ってからも、ここの「おもしろくない車の広告」の内容は何年経っても覚えているそうで、向こう側の思惑にはまったなと、おっしゃっておりました。

★ 仕掛けられる側のメリット
→ 松村先生は、この一番目立つ広告に写った、自身の写真がとても気に入っており、今回のセミナー会場でも、実物の写真を嬉しそうにプレゼンスライドの中で見せてくだりました。

仕掛けとは?

・ケースバイケースで一貫性は無さそうだが、「行動の選択肢を増やすもの」。

公平性(だれも不利益を被らない) → 長期的に考えると大切です。
誘因性(行動がいざなわれる、つい~したくなる)
目的の二重性(「仕掛ける側の目的」と「仕掛ける側の目的」が異なる = 表と裏)


仕掛けのタネがバレたときに「笑顔」になるものが良い仕掛け
→ 不快になるのは悪い仕掛けです。

公平性は仕掛けの持続性、宣伝効果に影響を及ぼす
→ 何度もしたくなる (持続性)
→ 他の人にいいたくなる (宣伝効果)

(例) 公平性
・良い仕掛け
男子のトイレにマトがあり、そこにハエのイラストがある。すると、男子トイレは綺麗に使われます。
・悪い仕掛け
→ 一方で、お祭りの屋台のクジ引きなど、「必ず当たる」と書いてあったのに、ほとんど当たっている人がいない。= “損をする人が発生する“。

(例) 誘因性
・良い仕掛け
イラストがハエである。
・悪い仕掛け
→ イラストがヘビである。(※ これだと、トイレする気が無くなります)

仕掛けは飽きられやすい

(例) ピアノ階段はすぐに飽きられる ≒ 飽きられると行動変異は起こらなくなってくる。
→ いつもの道にあっても、あまり意味はない。
→ 一方、観光地に置いたら、非常にWin-Winになりますよね。

★ そこに応じた仕掛けを置けば良い
→ 仕掛けの種類によって、新鮮さや面白さは違います。

・仕掛けの限界 → 仕掛け(強制ではない)は、万能ではないが役に立つ

・仕掛けの発想法 → 既存要素の組み合わせ(事例の転用、他)

まとめ

仕掛け学は人を動かす考え方のリテラシー

数式などは出てこない

# 参考URL
・仕掛学などで検索をかけるといくつか出てきます。


[セミナー] 12th RICHO Presentation Way 兵庫2017
[場所] 神戸ポートピアホテル
[日時] 7月12日(水)
[講師] 松村 真宏 先生

[まとめノート執筆] Kyamane
2017/08/12/Sun
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